数ある山菜の中でもフキは、最もポピュラーなもののひとつですね。道端などでも良く見かけるフキですが、食べておいしいのはやはりしっかりと茎が太くて、柔らかい上質のもの。秋田フキに代表されるようにフキは湿気のある寒冷地を好むので、春には豊富な雪解け水が高原を潤すひるぜんは、良質の天然のフキがたくさん採れるところでもあるのです。
スーパーなどで売られているフキはほとんどが栽培物のためアクが少なく、アク抜きの必要はありませんが、風味という点では少し物足りません。しかし天然物になると話しは別。アクが強いので少し重曹を入れたお湯をかけてアク抜きをした方が良いと思います。少々手間はかかりますがそのぶん歯ざわりも風味も天然ならでは。フキ本来が持つ独特の苦味が絶品です。
料理法としてはやはり煮るのが一番のおすすめ。煮すぎると柔らかくなって歯ざわりが悪くなるので、短時間でサッと煮て冷まし、あとは煮汁で味を含ませるようにします。あとポイントは薄味で煮ること。せっかくの上質の天然フキですので、独特の風味ときれいな緑色を損なわないようにします。
あとは炒め物もおすすめ。油と苦味は相性がよいので、お子様にも意外と好評です。山菜の持ち味は「苦味」だとも言われます。さわやかな自然の苦味が絶妙のひるぜんのフキは、是非とも味わっていただきたい春の山菜です。